風神雷神図屏風/俵屋宗達

風袋から風を吹き出し風雨をもたらす風神と、太鼓を叩いて雷鳴と稲妻をおこす雷神の活動の姿を描写する絵画である。

バッカス/ミケランジェロ・ブオナローティ

バッカス（ローマ神話のワインの神）を酔っ払ったように見せかけた描写で作られている。
目をむき、よろけているような立ち方をしているのはバッカスだが、バッカスの左手からずり落ちているぶどうを食べている少年は、ファウヌスである。

記憶の固執/サルバドール・ダリ

台所で溶けるチーズを見てインスピレーションを得たとされ、ここに描かれる「柔らかい時計」はダリを象徴する存在のひとつとなったものである。

泉/ドミニク・アンクル

フランス新古典主義の画家ドミニク・アングルが1820年から1856年にかけて描いた絵画。
主題は若く美しい女性の姿で表現された泉の擬人像である。

真珠の耳飾りの女/ヨハネス・フェルメール

フェルメールの最も有名な絵画。肖像画ではなく、想像上の人物を描いた作品である。
その特徴は、柔らかく描かれた少女の顔や湿った唇に見られる光の輝き、そしてもちろん輝く真珠にも表れている。

ラス・メニーナス/ベラスケス

『ラス・メニーナス』の舞台はフェリペ4世のマドリード宮殿の大きな一室である。
スペイン宮廷人の様子を、スナップ写真のごとく、瞬間的に切り取って、写し描いてみせている。

叫び/エドヴァルド・ムンク

ムンクの代名詞とも言える油彩絵画作品。
夕暮れ時に突然の幻聴・幻覚に遭遇した人物が、恐怖を感じ手を耳に当て、懸命に不安と戦っている様子が描かれている。

ヴィーナスの誕生/サンドロ・ボッティチェッリ

ギリシア神話で語られている、女神ヴィーナスが、成熟した大人の女性として、海より誕生し出現した様を描いている。

考える人/オーギュスト・ロダン

ダンテの『神曲』から構想を得た門扉『地獄の門』の中央上段に置かれている。
右肘をついて沈思する青年の坐像である。

システィーナの聖母/ラファエロ・サンティ

ラファエロが描いた最後の聖母マリアであり、ラファエロが自身だけで完成させた最後の絵画である。
マリアの足下に描かれている翼を持った例の二人の天使は、「ラファエロが町で見かけた、物欲しげにパン屋の窓をのぞきこんでいる二人の子供の格好を絵画に表現した」という説もある。